★ 行ってきました!イタリアレポ!
さてさて、前回に引き続きまして行ってきました!脱アジア!!
今回はイタリアです!
事の発端は、父が出席する学会がイタリアのシチリアで開催される、ということから始まったのですが「付いてくる?」の言葉に軽はずみに安請け合いしたのが間違いだった・・・・ま、いいんですけど。
結局、父と同行するはずが別々に(しかし同じ時に)イタリアの違う場所にいるという、なんとも奇妙な状態での旅行と相成りました。
ま、ぶっちゃけ父は仕事なので、一緒に行動してもあんまり観光とか出来なさそう&そんな何度も来れる場所じゃないのでしっかりばっちり見ておこう(出来る限りいっぱい)ということで、私達は観光メインに絞ることにしたのでした。
観光メインにするとなると、やっぱりツアーの方が便がいいので、結局いつもの観光ツアーとなんも変わらない状態。
それだったら、もっと安い時期に行けよ、とか色々思う所もあったのですが、その時にはもう既にそこで出発出来るように仕事とかのスケジュールを立ててたので断念。
出発を決意です。
さてさて。
一番高い時期のガソリン高騰価格が打撃を与える今10月!しかも悪名高いJALだったので、そりゃあサーチャージが痛いこと痛いこと!
旅行会社のオペレーターのお姉さんが脅える程の声音で「はぁ?」と聞き返してしまったのは、人間心理として当然だった、てことにしておいてください。
国際旅行では初JAL。色々あんまり良くない噂を聞いていたので、ちょっとイヤンな感じだったんですが・・・・乗って吃驚。まぁ吃驚てことはないんですけど・・・・JALいいね!!!!!
サービスも良いし、日本航空だから皆日本語通じるし。機内で見られる映画もかなり充実してるし(海外の航空会社だと、字幕が英語のみだったり、中国語のみだったり、吹き替えがなかったり、と色々あるので)こんなに機内で映画見たの初めてだよ!!!てくらい見ました。
行きも帰りも、三人並びのシートを妹と二人で独占出来たので、広々楽々、とてもお行儀の悪い馬鹿娘っぷりを発揮して悠々快適に過ごす事が出来ました。寝てたし。
こんな楽な長時間フライトも初めてかも。
そして乗り継ぎ、ロンドン、ヒースローです!
世界に悪名轟くヒースロー!
世界で最も分かりにくいと有名なヒースロー!
前評判は色々聞いていたのでドキドキだったのですが・・・・・・・・わかりにくっっっっ!!!!
事実でしたよ・・・・
ターミナル間の移動が基本バスなんですけど、そこに辿り着くまでが長い!そして入り組んでる!
慣れたらなんともないのかもしれないですけど、常に余裕をもって行動しないととんでもないことになりそうな予感のする空港でした。
しかしロンドン。
イギリス。
パンクの国!!!!!
心ときめかないわけがなく、無性にドキドキ。
添乗員さんにも「服装からしてロンドンの方が好きそうよね?」と言われ、ま!パンクでしたから!!!!(若かりし頃・・・・て今添乗員さんに言われる、てことは今もパンク娘に見える、てことか????)はて?
空港の免税店でヴィヴィアンを探して彷徨って、ゴルチェの新しい香水にぶち当たってしまってロンドンの罠を思い知ったりしました・・・・
危険・・・・
行きは見れなかったのですが、帰りの時の飛行機から見たロンドンの街並は本当に美しくて、英国も行ってみたい国だと痛感しました。
といっても英国、てバッキンガム宮殿と大英博物館と、マダムタッソーの蝋人形館しかしらないんですけど・・・・あの国、他に何があるの???
勉強しよう・・・・
さてさて、イタリア!ミラノです!!!!
ミラノ、て何があるの・・・・?死
そんな無知な私を無視して、パスは勝手に運んでくれます。
まずはスフォルツェスコ城。早口言葉ですね!
イタリア的に巻き舌でお願いします!
茶色い煉瓦(?石?)で建造された悪く言えば武骨、良く言えば頑強。だって要塞だから!
ヴィスコンティ家が14世紀に建造した、ミラノで最も重要なルネッサンス建築物です。
さらりと五百年前だよ!凄いなぁ・・・・
一階の部分に、ミケランジェロが死の直前まで彫り続けたと言われる未完の大作、『ロンダニーニのピエタ』がある筈なのですが・・・・
見れず!!!!!ガビン・・・・・
悠久の時を感じようとしていると、すぐ移動。
浸らせてはもらえないのね・・・・というか今後見るものでも同じように浸れるからとっとと来い!て感じ?
そしてビットリオ・エマヌエーレ2世アーケードへと!ドゥオモとスカラ座を結ぶ十字架の形をしているあまりにも美しいアーケード!それがこのアーケードです!!
高級ブランドが軒を並べている場所としても有名な場所でありますが、もうアーケード自体が芸術品です。
立ち並ぶブランドは日本と違って、洗練されてるけど敷居が高い感じはしない造りで、好感がもてます。
ハワイの時も思ったけど、海外にある高級ブランド、てこんな感じなのかしら?良いと思います。
ちなみにここにあるマクドナルドは世界一お洒落と言われるだけあって、確かに外観ともにシックでお洒落!かっこいい。
やるなぁ・・・・
そしてこのアーケードには中央(十字架の交わる所)に小さな広場がありまして、天井にはガラスドーム、そして四隅に見事なフレスコ画があり、そこに描かれているのは四人の女性で、それぞれアジア、アフリカ、アメリカ、ヨーロッパと当時の世界を構成する四大陸をイメージした寓意画になってます。
床にもモザイクタイルで模様が描かれていて、その一つ一つを見ているだけでも上見て、下見て、横見て、を延々と繰り返すので首が痛くなります・・・・
ちなみにこの広場にある床のモザイク。
雄牛のモザイクがあるですが、この雄牛の急所に片足の踵を乗せて一回転すると願い事か叶うと言われてまして・・・・急所部分・・・・えぐれてましたん・・・・可哀相・・・・
ちなみにちゃんと回りましたよ!!!!
↓えぐれてる;;可哀想に…
そしてドゥオモです!!!!
ここ近年、ずーっっっと改装工事をしておりましたが、私達が行った時には終盤に差しかかってまして、ほぼ全体像を眺めることが可能でした!
ドゥオモは500年近い歳月をかけて作られた(!)ミラノのシンボルで、総大理石の超絶なゴシック教会です!!!!
天に伸びる135本の尖塔。柱や壁には3500体もの彫刻。その彫刻すべて、一つとして同じ顔の物はなく、精密且つ繊細。
施された細工によって、まるで建物自体にレースで装飾しているような印象すら与えるその美しさはただただ圧巻。
中央の尖塔には黄金のマリア像がありまして、この像にお祈りしたら、またミラノに来れる、ていわれてます。
内部にあるステンドグラスの最も古いものは13世紀もの。もー・・・・凄いなぁ・・・・てなります。
しかしゴシック教会だからか、内部はどちらかと言うとシンプル。白い大理石の柔らかい色合いの造り出す、荘厳で美しい建物です。
中に、ダヴィンチ先生の弟子の作品の聖人の像がありますが、ダヴィンチの彫刻作品が残っていない今、これはダヴィンチが彫刻もしていたのではないか、という貴重な資料足らしめる作品となっていますが・・・・
剥がされた自分の皮を持って佇む聖人の姿は、色合いも相まって物凄くベルセルク感全開でちょっと・・・・・・
いや、いいんですけど。
でも、物凄い迫力のある作品ですよ。
屋上に昇ることも可能で、エレベーター、階段があります。階段が5ユーロ、エレベーターが7ユーロだったかな?
勿論階段で昇りましたが・・・・だって階段部分のデザインとか気になるでしょ・・・・?
でも昇らないと尖塔の彫刻とか近くで見ることが叶わないので、本当来たなら是非昇ってください!ミラノ一望出来るし!
思い出したらまた行きたくなってきた!!!
さてさて。
そしてサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会。
ダヴィンチ先生の『最後の晩餐』のあるトコです。
『ダヴィンチコード』が発表されてから、予約希望者が殺到しましてなかなか見ることが叶わないのですが・・・・見れました!!!!
物凄いラッキーらしいよ。
翌日出発のツアーの人たちはまだ予約確定してない、て言ってたし。
予約の15分前には教会に行ってないと駄目なのですが、なんだか早く着いてしまったのでちょっと自由行動時間をいただきました!
ということでさとっぺと私はイタリアのBAR(バール)に挑戦です!
バールは日本で言う喫茶店みたいなもの。
立ち飲み、座って飲む、テラスで飲む、と飲み方が選べますが、立ち飲みが安くてお勧めデス!
立ち飲みだと大体1ユーロくらい。
・・・・缶コーヒー感覚????
しかもコレが超美味い!
まずレジで注文をしてお金を払います。(その時に立ち飲みかどうかも伝えてね)で、貰ったレシートをカウンターに持っていって注文した商品を作って貰います。
私達は勿論立ち飲みしまして、満喫。
いや、美味しかった!!!!!
ミラノっ子はローマとかの方が珈琲美味しいと思ってるらしいのですが、いやいやどうして。酸い珈琲が駄目な私はマイルドなミラノの珈琲は好みでした。
イタリアではバールが大体200b事にあるくらい、(イタリア人は皆myバールを持ってる)地域密着根づきまくった物です。
行ったなら、是非入ってみてください!
で、『最後の晩餐』
『最後の晩餐』は壁画ではありえないテンペラ画法で描かれた作品です。(通常壁画はフレスコ画法。テンペラは卵の黄身を使う画法です)その為、完成直後から剥がれ始め、20年後にはカビが発生。50年後にはほぼ半分が破損という、ヲイヲイな作品。
オリジナルに近い状態に修復できたのはなんと1977年!!!ついこないだですがな!
だからか、物凄い厳重なセキュリティ。
一度に15分、25人という徹底管理ぶり。
個人的な感想というと・・・・・・
いやぁ・・・・想像通り?みたいな。
それ以上でもそれ以下でもなく。
いや、ごめんなさいごめんなさい。
それより何より、『最後の晩餐』のキリストの足の部分に、当時の教会の持ち主がブチ開けた通路の跡の方が気になって気になって。
不便だから、て理由で普通壁ぶち抜くか?しかも絵が描いてあるのに、そしてキリストの足なのに・・・・宗教感がわかりません!
敬虔なんだか不遜なんだか!!!!
けど『最後の晩餐』て、予備知識がしっかりあるからそういう宗教的なシーン(キリストの告発シーン)だって思うけど、何の知識もなく見たら『キリストがめっちゃKY発言して皆鈍引き』な絵に見えない?????
真剣な顔して眺める妹や、他の方々を横目にそんな想像して一人「ぷぷっ」と笑う私。
はい。一番不遜なのは私ですね。
ここの売店で、ちゃんとした『最後の晩餐』の解説書も売ってますので、興味のる人はそちらをどうぞ〜
ちなみに私は全く『最後の晩餐』とは関係のないダヴィンチ先生の解剖図の画集を買ってしまいましたが・・・・私にとってダヴィンチ先生は芸術家よりも発明家なんですよね。ははははははは。
そしてホテルへ。
で、寝る前にここのホテルのバールで珈琲を飲んで、ここのイタリア人にキスされたんだ・・・・
薔薇くれたけど・・・・
薔薇代?????
キスくらいならいいけど、舌入れられたのは不覚。噛めば良かったのか・・・・?
★ベネチアです!!!!!!
近いうちに沈むと言われるベネチア!
だからこそ行こうと決めたベネチア!
船の上から徐々に姿を表すベネチアは、本当に美しくていやが応でも期待感!!!!
着いてテンションMAX!!!!!
なんだここ?ディズニーランドか????
町並みが、建物が、美しすぎるんですけど!
何処を写真に収めても絵になる。
溜め息橋は改装中でほんの少ししか見れなかったんですが、まぁ別に興味はそんななかったのでいいです(死)
裁判所の横に刑務所があって、それを繋いでるのが溜め息橋。有罪判決を受けて護送される際、そこで溜め息をついたのが名前の由来。
その裁判所がドゥカーレ宮。ヴェネツィア共和国の政治の中枢にして、最高指揮官である総督の住居としても使われました。
赤茶色なタイルと白いタイルで織りなす模様が、離れてみると建物をピンク色に見せて、そのデザイン性の高さとゴシック独特の重厚さが相まってもぅ・・・・なんて好みな建築物なのでしょう・・・・
回廊など見どころはいっぱいあるのですが、今回見れませんでした・・・・しょんぼり。
だってサン・マルコ寺院が私を呼んだから!!!!!!
溜め息橋を通り過ぎ、ドゥカーレ宮を曲がったらソコはサン・マルコ広場!!!!
右手に寺院。左手に大鐘楼を先頭に広がる広場。正面には15世紀に建造された時計塔。
圧巻。
圧巻です。
寺院内部はふんだんに使われた金によって、黄金に光り輝き、金を使ったモザイクでこれでもか!と描かれた宗教画が360度私を取り囲みます。
高い天井、モスクを思わせる五つのドーム型天井にも惜しむことなく描き尽くされた精緻な絵。
なんか、頭を強打したみたいな感覚。
妹はサン・マルコ広場でぞくぞくしてましたが、私は寺院でやばかった。
寺院の上部に昇ることが可能ですが、時間がなかったので泣く泣く諦めました。ちなみに寺院の前に建っている大鐘楼も昇ることが可能なので、時間があれば是非。
ヴェネツィアの街を一望するのは、そりゃあとんでもなく素晴らしい眺めだと思いします!
ちなみに、寺院で売ってる絵はがきが一番値段安かった。もっといっぱい買えば良かった・・・・
広場を抜けて路地に入ると・・・・はい!迷子です!
本当にそれくらい解らない。
五分で迷子。
けど時間があるなら迷うのも楽しいと思う。
だって街が美しいから。
ゴンドラにも勿論乗りました!
ゴンドラ、デザインはどれも一緒かと思っていたのですが、フェッロ(船体飾り)ペッティ(舳先飾り)など、天使だったりシーホースだったり、薔薇だったり。凝ってる!!!!!
もういちいち細かくて可愛いんだよ!!!!と叫びたくなる!だって可愛い!!!!!
ちょっと気にして見てください。
で、ゴンドラクルーズでサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会を眺めることが出来ます。
バロック建築の美しい教会です。
これも近くで見たかったなぁ・・・・・・
お約束な仮面を購入しまして(使う気満々だったのだけど、妹に引かれた・・・・何故だ?)私達は心に決めました。
絶対また来てやる!!!!
今こうして振り返って書いてても、本当にちゃんと見てない感がフツフツフツフツと・・・・
寺院の上部も見てないし!大鐘楼も昇ってないし!あんまり迷子になってないし!リアルト橋も行ってない!!!!!
リベンジ!ベネチア!待っていやがれ!
★フィレンツェだ!!!!!!!!
ああ、昨日のベネチアは素晴らしかったね・・・・後ろ髪引かれまくりながら、私達はフィレンツェに来ました。
ああ、ベネチア・・・・
切り替えなければなりません。
切り替えなければ。
しかし私の意志など全くの杞憂。
ミケランジェロ広場にて、フィレンツェの街を眺めると、もー・・・・・・うぉぉぉぉぉぉぉぉ!フィレンツェ!!!!!!ですよ。
街全て統一された赤茶の屋根。
美しすぎます!!!!!
当初の予定では、メディチ家の美術貯蔵庫であるウフィッツィ美術館を回る筈だったのですが、その日は朝の10時までスト!!!!
流石ストライキ王国イタリア!
なので先にシニョーリア広場を通過してドゥオモへと!サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会と大聖堂広場。そしてジョットの鐘楼。
ドゥオモの建設を開始して、一番最後にでき上がったというドーム天井(クーポラ)は円形で互いに支え合うために一本の柱も用いない構造で、その後のドゥオモ建築になくてはならない技術とされましたが、今現在設計図が紛失し、今でもその建築様式に謎が残る本当に芸術的価値も建設的価値も高い物。
そのクーポラにもヴァザーリを筆頭に大勢の芸術家達が担当した『最後の審判』が描かれていてこれまた傑作。
ちなみにこのドーム天井、なんと100bを超えるのよ!!!!そこに緻密な絵が描かれてるのよ!!!!
↓凄くない?????
外壁のファザードの色大理石の作り上げる色彩の精緻は嘆息ものです!
内部はどちらかと言うとシンプルなのですが、日光が差し込む美しい空間と、クーポラに描かれた宗教画で厳かな空間です。
内陣裏の正面にはウッチェロ作の時計がありまして、制作は1430年!未だに現役!
しかしこの時計、日没までの時間を計るもので、時計が反対回りしてます。一週間に一度、日の入りにあわせて時計を合わせ直すらしいですが、これもまた芸術的でデザインが美しくてたまらんのですよ!!!!
時計好きだ!!!!!
ドゥオモの正面にはサン・ジョパンニ洗礼堂がありまして、有名なギベルティ作『天国の門』が見れます。(現在洗礼堂に設置されているものはレプリカ。本物は美術館に移動されてます。が、レプリカといっても本物と遜色ないのでもんの凄いよ!!!!!)
中には入らなかったのですが、一世紀以上かけて制作された天井画『最後の審判』など、見どころはいっぱい。
ドゥオモ内部にはドゥオモ付属博物館もありますので、詳しく知りたい!という人は是非。
しかし、大聖堂で宗教的カルチャーショックと言いますか、視界に納まりきらないスケールの芸術作品を見て、大分脳が飽和状態。
ここらへんから頭痛が酷くなります。笑
昔の人はこれ以上だったと思うのです。
大勢の人間が文字も読めない時代。
宗教の教えを広めるのも、文字が読めなければ難儀したことでしょう。
だからこそ、読めなくとも解るように絵にした。読めなくても感じるように装飾を施した。
『キリスト教』という一大宗教が、ルネッサンス最盛期に芸術を競い合うように作られた大聖堂。
無学だろうが何だろうが、その圧倒的なまでの『力』は感じることが容易でしょう。
そして出るとすぐに待ち構える洗礼堂。
改宗を促すには持ってこいなんだろうな、と・・・・
脳が飽和状態になって、思考も何も出来ない状態で、改宗を迫られたら断れないと思う。
上手く出来ているものだ、と感心。
悪趣味な発想だとは思うけどね。笑
素直に感心して、感動してね浸れたら気持ち良いだろうな、と。
さて、ドゥオモの脇にあるのがジョットの鐘楼。
名前の通り、画家で建築家でもあったジョットの作品。なのですが、ジョットは着工3年で他界。
その後を二人の建築家が引き継いでやっと完成となりました。
なので、外側から見ると階層ごとに異なった様式で建てられていることが解ります。
鐘楼には彫刻のレリーフが56枚(!)あるのですが、どれも天体観測だったり科学だったりと、
モチーフがとてもユニーク。
宗教色が濃い時代の作品ではかなり珍しいものと言えるんじゃないかな?ちなみにオリジナルはドゥオモ付属博物館に展示されてます。レプリカでも遜色はないので、満足出来まする〜
ジョットの鐘楼も、ドゥオモも昇る事が出来るのですが、私と妹は鐘楼を昇りました!
しかしジョットの鐘楼には階段しかないので、かなりヘビー。だって84bだもん・・・・
階段は石で、とても狭くて、擦れ違うのがやっと、てくらい。上に到着した時にはもうへろへろでした・・・・年か・・・・
けどここからはドゥオモのクーポラを真正面に眺めることが可能なのと、フィレンツェの街を一望出来るので、昇って損なことはありません!断言!
なんか笑いが漏れる。凄すぎて。
でも感動。
しかし帰りの階段は昇りよりも怖かった。
膝笑いそう・・・・
そしてウフィッツィ美術館です!!!!!!
ボッティチェッリの『ヴィーナスの誕生』や『春』なんかがある美術館です。
といっても、私あまりボッティチェッリが好きじゃないので(死)彼のお師匠さんであるフィリッポ・リッピの作品が生で見れたことの方に大興奮。
後、大好きなミケさん(ミケランジェロさん・・・・)の『聖家族』とか、生で見れて感動。
ダヴィンチ先生の壁画の下書きとか、『受胎告知』もここに展示されてますよ〜
さてさてリッポさんですが、この人は修道僧画家でした。別に宗教家になりたかったわけでなく、貧乏な家の口減らしの為に修道院に入れられたのが、絵が上手かった為メディチ家に可愛がられた人です。
修道僧であったことがイヤでたまらず、僧でありながら一目惚れにて結婚。子供も設けてしまいます。
当時修道僧の結婚など認められてる筈もなく、極刑でありましたが、当時の一大権力者メディチ家が後ろ盾になって、メディチ家お抱え画家になる、という条件で許されてしまいます(・・・・やっぱり必要なのはコネか・・・・!)
リッポさんはメディチ家の敷地に自分のアトリエを持ちまして、精力的に作品を制作。
自分の大好きな奥さんと大事な子どもたちをモデルに『聖母子と二天使』とか描いてます。
この時代の聖母子の絵、て赤ん坊のキリストが本気で可愛くないんですけど、リッポさんの作品は自分の子供がモデルだからか可愛いんですよ!
というか天使が?悪戯っぽく微笑んでいて可愛らしい。
そしてアトリエにて弟子を取り、後のボッティチェッリなど偉大な作家を育てていきます。
彼の作風にはダヴィンチ先生も多大な影響を受けていて、ボッティチェッリ、ダヴィンチ共に作品に彼の影を見ることが出来ます。
ボッティチェッリに関しては、女性がそっくりだったりする・・・・
見る機会があったら是非!!!!!!
大好きなんだ!!!!!!!
ミケさんの絵画も珍しい。
壁画と彫刻はいっぱいあるのですが、絵画は少ないミケさん。
ミケさんは筋肉馬鹿なので、女性を描くのが嫌いで(・・・・)それ故にミケさんの描くマリアはマッチョです・・・・
『聖家族』に関しても、マリアがマッチョで、「農婦のようなマリア」と揶揄されたりしますが、ミケさんは気にしないでしょう。
だってミケさんだから。
筋肉を描くのが大好きだったミケさんは、筋肉を描くために不自然なポーズを取らせることも多く、変に身体をひねっていたりします。
ロダンも彫刻に於いて筋肉を描くために不自然なポーズを取らせたりしてますね・・・・
しかしここまで筋肉馬鹿だと、色々考えちゃうよね・・・・ミケさんめっちゃマッチョだったのかしら?とか、反対にコンプレックスな程ガリガリだったのかしら?とか。
自画像はヴァチカンの『最後の審判』に描かれてたりするけど、それでは伺い知れない・・・・
ミケさん・・・・
私が一番好きかもしれない、この時代の芸術家ですね。
しかしウフィッツィ美術館。
全部じっくり見るのはツアーでは不可能です。
もしリベンジ叶うなら、詳細にしっかりじっくり見たいです。いや、本当に凄いんですよ!
買っておいたら良かったと後悔しきりなのが、ウフィッツィ美術館の廊下の天井に描かれているグロテスク画の画集。
たまらんく好みな世界観なのですが・・・・
うう・・・・買っておけば良かった・・・・
これはあれですよね。
また行け、てことですよね・・・・・
はい。了解しました。
★そしてユーロスターに!
もっと見たかった感と、これ以上見たら脳みそ沸騰するかも、な頭痛を抱え、私達はイタリア版新幹線ユーロスターに乗車。
ナポリへと向かいます。
結構広くて快適。
車窓を眺めながら、のんびり。
しかしユーロスターのトイレが新しかった!
ていうか・・・・怖っ!ていう・・・・
まず便座にバネが付いていて、勝手に上がる。
流すと、日本の新幹線とか飛行機とかみたいに流れると思っていたのだけど、なんかぶしぁあああああああああ!みたいな・・・・(上手く言えない・・・・)いや、もうなんだか「ええええええ??????」みたいな感じです。
ある意味笑えます。
↓左)駅にあった公衆電話。オシャレ!! 右)ユーロスター
★そしてナポリ〜!ていうかカプリ島?
ナポリは危険なので車窓観光になります。
が、確かに今まで見た町並みに比べると・・・・汚い!というか漂う生活感?
しかし旅の目的は『カプリ島』の『青の洞窟』なのです!
今回のイタリア旅行でどうしても入りたかった場所!妹とどうしても此処は外せない!と決めていた場所!ソレが『青の洞窟』!
ということで一路カプリ島へとフェリーで向かいます。
カプリ島は、本当に美しい島!
リゾート地だね!
咲き乱れるブーゲンビリアと白い壁。強い日差し。綺麗な海。
実は前日に大波警報とか出ちゃっていたので、添乗員さんは諦めモードだったのですが、私の日ごろの行いにより、海が超穏やか!!!!!!!
流石!流石だ!私!!!!!!(自画自賛)
フェリーから小型のボートに乗り換えて、そして更に小さいボートに乗り換えて洞窟に入るのですが・・・・
青の洞窟、て王様の別荘だ、て知ってました?
当時は今みたいに水位が高くなかったそうですが、カプリ島の美しさに惚れこんだ王様が別荘を建てまして、昔は青の洞窟から船で入って、その別荘に行ったらしいです!
当時の柱が洞窟内に残っているのだけど・・・・
なんてロマンチック!!!!!!
なんて権力!!!!!!!!!
嫁にしてくれ!!!!!!!!(無理)
私と妹はぎゅうぎゅうに狭いボートに押し込まれ、いさ洞窟に!
青い・・・・・・・・・・・・・・・・・
写真で一生懸命撮影しましたが、もうもうもうもうもう!なんて美しい世界。
短い間しか入ることが出来ないのですが、ずっといたい、て本気で思うよ!
原理で言えば、洞窟内の地底の砂が白いんだろうと思うのだけど(白い砂の上に水を張り、日光を照射すると光の屈折と吸収によって青い色が反射される原理)入り口から差し込む光と、青く光り輝く水。
正直、泳ぎたい!!!!!て思った。
この青い世界で泳いだら、どんな気分だろう。
潜って見上げたら、世界は青いのだろうか?
潜ったら自分の回りは青いのだろうか?
想像力と好奇心と私の持ってる拙い知識と。
総動員して。
ちょっと泣きそうになりながら。
いや、良かったです。
本当に。
言葉が少なくなるくらい。笑
自分の撮影した映像がいまいちだったので、絵葉書を購入しました。何枚も。
ソレくらい良かったのですよ!!!!!!!!
大興奮だな。
カプリ島はリゾート地で、今までのフィレンツェなどの歴史地区とは違った美しさがあります。
ここの建築美で見て欲しいのは、中心街にあるフェラガモ!!!!!!!上品で洗練されていて物凄い雰囲気が良いです!
最近フェラガモどうなんよ?とか思ってたのですが(デザインがおばさんくさい・・・・これはブランドを守るためなの?若い子には持って欲しくない、ていう対策なの?とか思ってた・・・・)一気に私の中で株が上がった感じ?
て、建物で株をあげても・・・・・・
しかし本当、見て欲しいですねぇ!
けどあの造りは、きっとカプリ島だから生えると思う。白壁と日光。南国リゾート雰囲気満喫★財布の紐も緩むのかしらん?
・・・・緩んでも買えるだけのお金は入ってないけどな!
↓フェラガモとヴァレンチノ
イタリアレポ、2に続く!! →